1979年、イラン革命直後のテヘランで起きた米国大使館の襲撃事件で人質となった6人を救うためにCIAが行なった極秘ミッションとは架空のSF映画を口実としたレスキュー、というポリティカル・サスペンス。
---
1979年11月。革命の嵐が吹き荒れたイランで、民衆イラン革命防衛隊がアメリカ大使館を占拠、52人の職員を人質にとる事件が発生する。
悪政の限りを尽くして国外へ亡命した前国王を、癌治療を理由に受け入れたアメリカへの抗議だった。
米国務省とCIAは人質救出が専門のエージェント、トニーに彼らの救出を命じる。
トニーは彼らを映画の製作クルーに偽装して出国させるという計画を立案する。
実際に脚本を買い、製作発表を行い、いかにもSF大作映画『アルゴ』のプトジェクトが胎動とまず米国内でプロパガンダを打つ。
その後イランに入国、6人に徹底的に偽の身分を覚えこませる。
準備が整いいよいよ6名は空港へ。民兵にパスポート審査を受ける緊張の一瞬、大事な連絡電話をするも、鳴っているのは誰も居ない部屋、クライマックスはスリルの連続。
---
ハリウッドの虚栄とCIA上層部の官僚体質と、現場で苦労する工作員と対比させる構成がスリリングで、リズムのある画面展開とともに非常に良く出来ていて2時間があっという間に過ぎた。
満足の作品。
---