『 コンタクト 』
Contact (1997) USA 2hrs. 30min.
地球外生命体とのコンタクトを試みる科学者の話。
エリー(ジョディー・フォスター)は子供の頃から地球外との更新に強い興味を示し、成長して科学者となり研究を続ける。
研究費も得て大掛かりな電波望遠鏡で観測を続け、とうとう宇宙からのメッセージ受信に成功する。受信データを解読したら、コンタクトができた先の星(VEGA)は、科学的に高度な発展をとげている事が分かった。
先方の技術を応用した空間移動機械を用いて地球から代表を送ることになる。
この映画には、実にたくさんのテーマが盛り込まれている。フェミニズム、ポリティクス、キャピタリズム、哲学、科学vs.宗教、など。
宇宙物理学は、やはり、哲学的、且、宗教的になるというのは、現実社会も映画の中も同じで、思考神経への刺激が心地よい。
VEGAへ行く代表者の選考インタビューで、「あちらでVEGA星人に会って一つだけ質問をするとしたら何と聞きますか」との選考委員の問いに、主役であるところの科学者エリーは「How did you do that - 自滅を回避して発展してきた理由」と応えたところは、それまでの彼女の信念からは唐突だ。
少しテーマを増やしすぎたきらいもあったかもしれない。
また、突然、陳腐としか思えない画面があらわれたりもしたが、思考回路の心地よさが停止するほどまでには至らない範囲であった。
原作、監修:カール・セーガン
dir: Robert Zemeckis