『ラストサマー』

高校最後の夏休み、パーティーの帰りに二組のカップルが乗る車が山の夜道で人をはねてしまう。撥ねられた男は呼吸をしていないが、目撃者もいない様なので４人のなかのひとりのアイディアで、死体を海に棄ててしまい将来このことは口にしないことを誓う。それから一年、大学生になったジュリー（４人のひとり）のところに切手も消印もない差出人不明の手紙が届く。開封すると、「I Know What You Did Last Summer」とだけ書いてあるカードが一枚入っていた。

そして、同乗していた仲間達がひとりづつ居なくなり始める・・・・

高校生が主役の青春ホラー・サスペンスといったカテゴリーの映画。ふつうは観ないジャンルなのだが、あまりの評判の良さに（続編、"I Still Know What..." が出来たくらいだし）どんな物なのかという気持ちで観てみた。顔を見せない犯人に次々と襲われる仲間達。「次は誰が標的に」という手法は古典的。高校生モノ、叫び声、血のり、猟奇殺人、どれもやはりわたしのタイプではなく、この手の映画が好きな人には良いのだろうな、と思っただけで、全然楽しめなかった。

善良な主人公が、どういう訳かおどろおどろしい邪悪に襲われ脅えながらも奮闘の結果邪悪は滅び善良が助かる、というのが従来のホラー映画の運びだろうが、この映画はまったく違う。それが、新しいのか、或いは、ヒットの原因なのかは分からないが、わたしにとっては釈然としないものであった。

dir: Jim Gillespie

『 ラストサマー 』

『ラストサマー』