人類の移住先となる星を探すミッションの旅に出たロビンソン一家の冒険を描いたスペースＳＦ。

2058年の地球、人口増による資源の枯渇で人類の移住先として宇宙のほかの星を探す研究が進められていた。先行隊としてロビンソン一家がハイテクの限りをつくした宇宙船で宇宙に向かった。 ところが宇宙船には招かれざる客が乗っていた。プロジェクトを妨害しようと作業をしているうちに船から降りそびれて密航者になってしまったドクター・スミス（ゲーリー・オールドマン）である。彼はロボットのプログラムを改竄してロビンソン一家を攻撃するようにしたが、未然のところで食い止められ一家は難をのがれたが宇宙船はコースを大きく外れ一行は宇宙の迷子になってしまう。

そこは宇宙船のコンピュータの天体図データベースに何一つ一致するものが無い宇宙の未知のエリアで、現在位置を分析することは出来なかった。 宇宙蜘蛛の大群に襲われたりしているうちに不思議なバブルを発見した。それは時空の歪みらしい。何とか地球に帰れるのではないかとそのバブルに入っていく・・・

ＴＶシリーズ『宇宙家族ロビンソン』の映画化。 わたしにとっては映画の目玉となるゲイリー・オールドマンは卑怯でどうしようもない性格のドクター・スミス役、自分の映画製作の資金集めのために引き受けた役らしいが、なかなか熱演している。

人類の未来をかけたミッション、そして、宇宙で迷子になってしまった、という話が何時の間にか父親と息子の絆がどうしたというファミリー・メロドラマになってしまっているが、ダイナミックな宇宙戦闘シーンなど特殊撮影はキレイだし、細かい点には拘らないで観ると良いだろう。

巷の評価が著しく低いが、わたしはそれなりに楽しめた。

主な出演者：

　William Hurt　…　Mission Commander Professor John Robinson, Ph. D.
　Mimi Rogers　…　Life Sciences Officer Maureen Robinson, Ph.D.
　Heather Graham　…　Mission Medical Officer Judy Robinson, Ph.D.
　Lacey Chabert　…　Video Mechanics Officer Penny Robinson
　Jack Johnson　…　Robotics Officer Will Robinson
　Gary Oldman　…　Base Physician Zachary Smith, Ph.D.
　Matt LeBlanc　…　Flight Control Officer Major Don West
　Jared Harris　…　Older Will Robinson 　

dir: Stephen Hopkins