『 セリーナ 』

Selena (1997) USA 2hrs. 10mins.



メキシコ系アメリカ人のセリーナ(ジェニファー・ロペス)は、小さい時から歌がうまく人前で歌うのが大好きだった。いつか大勢の観衆を前に歌いたいという夢をもっていた。 少女の夢を信じその夢に向かうスピリットがテーマ。

ドナ・サマーやマドンナが好きという彼女に父親(エドワード・ジェームス・オルモス)は、メキシコ系という事から、スペイン語の歌で売り出すことをインシストする。 そのアイディアは当たり、米国におけるラテン音楽のトップ・スターとなった彼女は、メキシコ音楽部門でグラミー賞を受賞する。 待望の英語の歌のレコーディングの話もレコード会社から持ち込まれた。順風満帆だ。 セリーナは、大観衆の前で歌い喝采をうけたいという、その夢を果たしたのだ・・・・

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音楽な部分(台詞が歌になっているミュージカルではなくて、ステージのシーンが多い)が豊富だが、単なる音楽モノ映画にはなっていない。 『スター誕生』の別バージョンには違いないが、ステージ衣装についてなど細かく口出しし、いつまでも「ダディーの良い子」を求めた父親との葛藤、恋愛、更なる夢と、彼女のひとりの人間としてのサイドが強く前面に押し出して描かれている。

エドワード・ジェームス・オルモスは、1987年の『Stand and Deliver』がとても良かった。不良で手のつけられない生徒ばかりだった高校生たちに微分積分を教え、国のコンテストに優秀させてしまう話。 難問が解けてくると学ぶ楽しさに目覚めた生徒達は、いつのまにか不良ではなくなっていたのだ。これも、テーマは目的意識かな。
ジェニファー・ロペスは『アナコンダ』と同一人物とは思えないメキシカン・アメリカンぶり。 (11/4/98)

dir: Gregory Nava


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