『 デッドゾーン 』

The Dead Zone (1983) USA 1hr. 43min.



米国の田舎の小さな町、教師のジョン・スミス(クリストファー・ウォーケン)は、恋人の家から帰る途中に交通事故にあう。 5年後に昏睡からさめると、恋人は別の男の妻になっていて、自分の足は不自由で、事故の前から悩まされていた頭痛はひどくなってきている様だし、仕事は失っていた。 ところが、自分には不思議な予知能力が備わっていたことに気づく。

不自由になった足のリハビリで家にいると、かつての恋人が訪ねてきた。彼女は現在の彼女の生活を捨てる 事故の後から現在までは、自分にとってはほんの数日の出来事だったのだが彼女にとっては長い時間だったのだ、と自分に言い聞かせるも彼女のことをあきらめきれない。 違う街に引っ越すが、そこで、元恋人と再開してしまう。彼女が応援している大統領選立候補者の将来に行う狂気の行動が見えてしまった彼は、人類の危機とも言えるその将来を変えるために議員殺害を企てる。 殺害は未遂に終わったけれど・・・・・



脳腫瘍による脳の刺激で超能力を得(映画では超能力と頭痛と脳腫瘍の関係が明確に関連づけられてないが)たが、同時に腫瘍は彼の体力を確実に衰えさせていた。 それに「昔の」恋人へのかなわぬ恋をからめた話。 行き場の無い世界をクリストファー・ウォーケンが好演。マーティン・シーンの演じる政治家も良い。ラストシーンが最高。原作はスティーブン・キング。

dir: David Cronenberg